NASAとGoogleが画期的量子コンピューターを発表
NASAとGoogleのエンジニアのチームは、D-Wave Twoと呼ばれる量子コンピュータが、シングルコアプロセッサを搭載したコンピュータに比べ1億倍も速く最適化問題を実行しできたことを発表しました。
コンピューターワールドがその概要を伝えています。
シリコンバレーのNASAの高度スーパーコンピュータ施設の中心に座っているブラックボックスは見慣れないものです。
大きさは、従来のスーパーコンピュータよりも小さいですが、内部では非常にすばらしいことが起きています。
D-Wave Twoと呼ばれる量子コンピュータは、理論的には数年を要するで複雑な問題の解決を数秒で行う、量子力学に基づくコンピュータの最先端ののものです。
量子コンピュータは、各ビットが0または1のいずれかを表している今日のコンピュータと根本的に異なる原理に依存しています。
量子コンピューティングでは、各ビットが同時に0と1の両方であることができます。
だから、両氏コンピューターの1ビットは一度に8つの値を表すことができ(2 の3乗)、理論的従来に比べにはるかに高い速度の計算を行うことができることを意味します。
<D-Wave量子コンピュータの歴史>
1.D-Wave One
・2011年5月11日、D-Wave Systemsは「世界初の商用量子コンピュータ」を謳ったD-Wave Oneを発表した。
・また、D-Wave Oneは128量子ビットチップセット上で最適化問題を解くために量子焼きなまし法(量子アニーリング)を用いる断熱量子コンピュータであるとされた。
2.D-Wave Two
・2013年5月、NASA、Google、大学宇宙研究協会 (USRA) が共同で、512量子ビットD-Wave Twoを使用した量子人工知能研究所を設立することが発表された。
・D-Wave Twoは機械学習やその他の研究分野で使用されるとされた。D-Wave OneはD-WaveのOrion量子コンピュータといった初期プロトタイプに基づいて作られた。
・このプロトタイプは、16量子ビット断熱量子コンピュータで、2007年2月13日にカリフォルニア州マウンテンビューのコンピュータ歴史博物館で披露された。
・D-Waveは、2007年11月12日に、28量子ビット断熱量子コンピュータと彼らが主張する製品を披露した。
・チップはカリフォルニア州パサデナにあるNASAのジェット推進研究所のマイクロデバイス研究所で製造された。