ウルグアイは、エネルギーのほぼ95%をクリーン化する計画
世界が、化石燃料から、再生エネルギーに切り換える難しい仕事のためのパリに集まっていますが、南米の小国ウルグアイはこれを簡単にやってのけようとしています。
ガーディアン電子版:http://www.theguardian.com/が伝えています。
10年未満で、ウルグアイは、政府の補助金や高い消費者のコストをかけずに、その二酸化炭素排出量を大幅に削減しました。
今後、再生可能エネルギーが国の電気の94.5%になると、インフレの影響を大きく受ける燃料による発電に頼った過去よりローコストになるとしている。
多様なエネルギーミックスは、干ばつへのリスクヘッジになるので、消費電力の削減にもなります。
ウルグアイはパリでの国連交渉で、2009-13の平均と比較して2017年までに炭素排出量を88%カットとし、世界で最も野心的な国家の公約の一つとなりした。
「私たちが学んだことは、再生可能エネルギーは、単に金融ビジネスであるということである。」とエネルギー関連ディレクターのメンデス氏は述べています。
「建設費と維持費が相対的に低いので、安全な環境が与えられる限り、投資家にとって非常に魅力的です。」
モンテビデオから国道5号線で200マイル未満に場所では、バイオ燃料用の3つの工場と3つの風力発電ファームが稼動します。
バイオ燃料工場は、ドイツの会社、エネルコンによって建設され、115MWを発生するペラルタ植物工場です。
また、風力発電では巨大なタービン (各108メートル)が、 草原の上にそびえています。
日本企業のユーラス・エナジー社(豊田通商と東京電力の合弁会社)が,仏企業とともにミナス風力発電会社を設立し,発電所を建設中です。
1.2013年の実績
(1)2013年の発電電力構成は,降雨が多かったため水力が54%(前年は32%)と大幅に伸び,火力が36%,バイオマス(注)が8%,風力が2%であった。
(注:セルロース製造過程で抽出した液体を化学反応させて発生させた蒸気による発電及び籾殻・木くずの燃焼による発電)
2.今後のエネルギーの多角化及び自給率向上
(1)水力発電及び燃料輸入への依存を軽減するため,エネルギーの多角化及び自給率向上を図っている。特に再生可能エネルギー開発を進めており,風力発電,太陽光発電等の他,農業国である利点を生かしバイオ燃料の生産拡大を図っている。 2015年には水力45%,風力30%,バイオマス15%,火力10%とすることを目標としている。
(2)風力発電所に関しては,米州開発銀行(IDB)がEl Libertador及びPalmatirの風力発電事業に各々66百万ドル,41.7百万ドルを支援している。また,日本企業のユーラス・エナジー社(豊田通商と東京電力の合弁会社)が,仏企業とともにミナス風力発電会社を設立し,発電所を建設中である。
(3)太陽光発電にも力を入れつつあり,サルト県で日本政府の無償資金協力による太陽光発電所が建設され,2013年3月に開所式が行われた。
(4)燃料アルコールセメント公社(ANCAP)と電力公社(UTE)の主導で,モンテビデオ沖において,浮体式貯蔵・再気化設備(FSRU)を利用しての液化天然ガス再気化事業が進められており,発電及び亜へのガス供給への利用が計画されている。本事業には日本企業の丸紅,商船三井も参画している。
(5)ANCAPはオンショア,オフショアでの石油・シェールガス採掘事業も行っている。