パソコン3社が事業統合 東芝・富士通・VAIO交渉へ

日経新聞電子版によると、東芝、富士通、ソニーのパソコン部門が独立したVAIO(バイオ、長野県安曇野市)の3社はパソコン事業を統合する検討に入ったそうです。

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実現すれば国内シェアで3割強とNECレノボグループを抜いて首位のパソコン企業が誕生する。会計不祥事を受けて東芝が進めるリストラを機に、日本のパソコン勢が生き残りをかけて結集する再編が動き出す。

3社は近く統合に向けた具体的な交渉に入る。年内にも基本合意し、来年4月に新体制を発表する予定。

これは、日本のパソコン事業の終わりの始まりのように見えてなりません。

パソコンだけでなく、日本のIT産業全体が崩れ去っていくように見えます。

ソフト(OS等)でも、ハード(LSIチップ)でも、製造技術でも、日本には何もなくなりそうです。

アメリカは、ハードの製造からは手を引きましたが、ソフト(windows, mac os, android, …)、LSIのデザイン(IP)、主要なCPUのIPと製造、インターネット世界での検索エンジン等、しっかりと押さえています。

それに引き換え、日本には、ITのインフラ技関連技術では、ソニーの画像センサー、東芝のフラッシュメモリしか残っていません。

いま、テレビでは、日本の技術はずごい・・・等の能天気な番組が多いですが、いずれも技術でなく「技能」です。紹介されているのは日本国民が食っていけるような大きな技術ではありません。

あまり頭を使わない「ものづくり」偏重ではIT世界をリードできません。せいぜい下請けに甘んじるかありません。

日本人が能力を発揮できるのは、「改善」が生きる自動車産業くらいしかないのでしょうか。

もともと日本人は、創造力が欠如しているのか、ソフトウエアで基本となる英語ベースの基礎力がないせいか、ベンチャー精神がないのか・・・いずれにしても対策が必要です。