ソニーのXperia Z5「ボンド電話」
日本のマスメディアと通信キャリアは、進駐軍（表現が古いですね！）であるAPPLEに占領されてしまった感があり、インターネットサイトも iPhone 6Sの話題で埋め尽くされています。ここでは、イギリスから SONY Xperia Z5 と「007」の話題をお送りします。
ソニーの最新のフラッグシップXperia Z5は、その外観のおかげで「ボンド電話」-最新のジェームズ・ボンド映画『007 スペクター』-と呼ばれており、電源ボタンに埋め込まれた指紋センサー、見事な23メガピクセルのカメラ、背面の美しいすりガラスなど、所有する価値が十分にあります。
Xperia Z5は 146×72×7.3ミリサイズで、5.2インチのディスプレイを持っており、その兄弟機であるZ5プレミアムを含め、iPhone 6Sプラス、ネクサス6P、などのファブレットのなどに比べ取り扱いがはるかに容易です。
画面は明るく、鮮やかで深い色を提供し、YouTubeのビデオを見たり、電子メールを書くなど、ほとんどのアプリケーションはこれで十分な感じです。また、フルHDのディスプレイは、同社のハイエンドのテレビと同じX-リアリティ技術が採用されています。
Xperia Z5はフラットな前面と背面で構成され、ソニーデザインのシャープな形状をキープしています。背面はすりガラスが使用され、従来は汚い指紋がつきやすい通常の強化ガラスから大きく改善されています。ただし、必然的に、プラスチックまたは金属の携帯電話よりもクラックが発生しやす欠点もあります。
iPhoneとは異なり、指紋センサは電話機の右端にある電源ボタンに統合され、起動が１アクションで可能となったことは大きな進歩です。Xperiaでは、パワーボタンで指紋の狭い断面を取り込み認識するもので、技術的にも高度なものです。
ただ、使ってみたところ、私の親指の指紋が頻繁に拒否され、デバイスのロックを解除するためにPIN番号を入力しなければならなかったということを付け加えておきます。この原因は、指紋の登録数が少なかったからのようです。ユーザーは、セットアップ時に、指紋のすべての部分を登録する必要があるようで、初期に余分な作業をする必要がある可能性があります。
Xperia Z5は、デバイスがロックされていても、カメラのアプリケーションを起動するために使用できる専用のカメラボタンを、電源ボタンと派別に備えています。これは決定的な瞬間を撮影するために特に便利です。
Xperia Z 5のカメラは、この機種の最大の売りの機能です。Xperia Z1以来初めてソニーの新しいカメラモジュール – 23メガピクセルのセンサーとF2.0のGレンズ、0.03秒のオートフォーカス、5倍像ズーム-を備えています。画像内の任意のオブジェクトに触れることで瞬時にそのオブジェクトに焦点を当てることができます。また、アクションのワンショットをキャプチャするのが得意で、夜間や暗い環境の中で明確な写真を撮影することができます。
Xperia Z5で撮った、最近のポルトガルへのセイリング旅行中に写真の一部を以下に掲載します。
Xperia Z5は、クアルコムのSnapdragon 810プロセッサを搭載し、2日間のバッテリ寿命が可能と主張しています。また、わずか10分の充電で5.5時間の使用動作時間を与える、クアルコムクイックチャージ2.0が付属しています。
使用している間、私が気づいたのは、デバイスの熱が背面のガラスに効率的に伝わることです。このため、大量のアプリケーションプログラムをプロセッサで実行しているときには、筐体が温まりやすいことです。しかし、これは、携帯電話の性能にマイナスの効果を生じるとは思われませんでした。
Xperia Z5は、あまり目立たないですが、少し低迷しているソニーのスキンと、Androidロリポップ5.1.1を搭載しています。独自の「拡張サービス」との多くのAndroidアプリをプリインストールするソニー流のやりかたは、不必要で煩雑な感じも与えます。
防水と防塵は、クリスマス前に、雨降りに引っかかる可能性が高いことを考えると、非常に便利です。最大30分間、1.5メートルの深さまで耐えることができます。
その他の注目すべき特徴は、アップスケーリングMP3、AACやSpotify等の高解像度のオーディオを搭載することと、PS4リモートプレイとの統合されているので、プレイステーション4のゲームをプレイすることができることです。
Xperia Z5は、優れた機能と高性能カメラ、スタイリッシュな外観のスマートフォンです。いくつかの小さな欠点はありますが、それにもかかわらず、007（ソニー）が誇るデバイスです。
